私がNISAを使わない理由~NISAとIPOの相性の良さ~
NISAを使うメリットが書かれた記事はたくさん見ますが、
NISAのデメリットに関しての記事はそれほど多くなかったので、
自分でも書き記しておこうと思います。
NISAとは
2020年11月現在、NISAの制度が始まってから5年以上たったので、
投資をおこなう一般人にも大分浸透してきたように思います。
後に出来た積み立てNISAの制度もあってか、資産形成の話題ではかならずといってよいほど言及されています。
仕組みを簡単に説明すると、
NISA口座内で購入した、株式、投資信託に対しては、価格が購入時より上昇し、
売るときに利益が出ていても税金20%を納める必要がなく、まるまる自分の利益とすることが出来る制度です。
期間としては5年間。年間120万円まで。という制約はあります。
私は、NISA口座は開設してはいますが、ほとんど使用せず特定口座で運用をしています。
NISAのデメリット
自分がNISAで一番使いにくいと感じるのが損益の通算が出来ない部分です。
投資は得をする事もあれば、損をすることもあります。
特定口座で普通に取引していれば、損失と利益は自動で通算され、不必要に税金を払う必要はありません。
例えば
特定口座だけの運用では
A社株式売却により 20万円利益(^^♪
B社株式売却により 30万円損失*1
の場合トータルでは10万円の損失となり
支払う税金は発生しません。
しかし例えばB社の株式をNISA口座で購入していた場合
同じく10万円の損失となりますが、さらに
A社売却益の20万円 に 20.315%となる 4万630円 の税金が発生し、
トータル14万630円の損失となってしまうのです。
もちろん利益が出ている時は非課税のメリットを享受出来ますが
株で得をしていないのに、税金を支払うのは納得出来なくないですか?
別の例としては
50万円の株式をNISAで購入する。
↓
NISAの終了する5年後には40万円に値下がりしてしまった。
↓
そのまま特定口座で移されて、持ち続けたら50万円に戻ったので売却した。
金額的には損していないように見えますが、
この場合利益が10万円あったと見なされ2万円の税金が引かれてしまいます・・・(*_*)
NISA口座と相性の良い使い方
NISA制度の中で、一番メリットがあると感じる使い方は
新規公開株式(IPO)の購入に使用する事です。
新規公開株式とは、まだ市場に出ていない会社の株式が
始めて市場に出回るときに購入権を抽選で配る
株式市場の宝くじのようなものです。
IPOに関する記事はたくさんあるので割愛しますが、
これに関しては普通の株式売買に比べて明らかに勝率が高いです。
価格が上がりにくい、人気のない株式もあるのですが、
多くのサイトで事前の予測をおこなっており
不人気株を避けることも比較的容易です。
私は今まで4件のIPOの当選がありますが、
そのうちNISA口座は1件、特定口座が3件でした。
特定口座の分で税金として30万円くらい払っていますが、
NISA口座の当選分は利益20万円程度に対して、
すべてが利益となりました。
IPOをおこなう方は、NISA口座での購入に備えて、120万円の枠の中に
少し残しておくことをお勧めします。
子供たちの口座も大人になるまでに、IPOが当たりますように(*^^*)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
*1:+_+